スマホを落としたらすること
こんにちは デジタルライフ・コンシェルジュ 横沢 聡一です。
今回は、格安SIM運用のスマホを万が一紛失してしまった場合に、皆さんがどうするべきかを、実際にわたしの教室で有った例をもとに、お話ししましょう。
キャリア(docomo、AU、SoftBank)のスマホであれば、まずはキャリアに連絡することを考える人が多いでしょう。格安SIM運用の場合は、たとえ電波がdocomoであっても、キャリアに連絡しても対応してくれません。
それが故に、格安SIMは安い。逆にその辺がクリアされれば格安SIMでも十分ということが言えるかもしれません。
しかし、もう一つ重要なことがあります。多くの方が使っているLINE・Facebook・Gmailなどは、基本的にはキャリアとは無関係ですので、キャリアでは対応してくれません。とりあえずそのスマホを使えなくするというのが基本になるかと思いますが、その間に悪意を持った人がスマホを拾ったりすると、LINEなどで、いわゆる“乗っ取り”が起こる可能性があるのです。
わたしの教室でメインに扱っている格安SIMは「OCNモバイルONE」ですので、以下の対応はその一例です。
今回、実際に起こったのは、「AndroidのSIMフリー機 + OCNモバイルONEのSIM」をお使いになっている方が、スマホを落として紛失。話を単純化するため特に断りがない場合は、この前提で話をすすめます。
【一般的な対応】
まず、一般的な対応としては以下の通りでしょうか(キャリア、SIMフリー共通)
① 紛失した可能性のある場所に連絡する
② なくしたスマホに電話をかけてみる(親切な人が拾ってくれた場合は、電話に出てくれる可能性があります。ただし、公共鉄道などの職員が遺失物として拾った場合は着信があっても出ない規則になっていることもあるそうです)
③ スマホの機能で端末を探す
④ キャリア(or格安SIMの販売元 MVNO)へ連絡して、各種サービスをストップ
⑤ 使用サービスのパスワード変更
今回のケース①②はご自身で対応されていましたので、教室として対応したのは、このうちの③④⑤です。
【Googleの「スマートフォンを探す」機能を使う】
③はいくつかの方法がありますが、現在、最も簡単なのがGoogleの機能を使うのではないでしょうか。条件は次の通りです。
電源がオンになっている/Google アカウントにログインしている/モバイルデータ ネットワークまたは Wi-Fi に接続している/Google Play での表示がオンになっている/位置情報がオンになっている/「端末を探す」がオンになっている
これらの条件は比較的緩いので、たいていの方はそのまま使えそうです。有料サービスに入っていなくても、今はこんな機能が気軽に使えるのです。(知識があればキャリアの有料サービスもいりませんね)
やり方は簡単です。(自分のアカウントに入っている端末で)グーグル検索で①「スマートフォンを探す」というキーワードを検索するだけです。着信音を気軽に鳴らせるので、なくしたのでなく家の中で探す場合にも使えそうです。
PCで探した場合は下図の通りいきなり地図情報が表示され、「着信音を鳴らす」ができます。さらに、細かいことをするには②「スマートフォンを探す-Google Account」を使います。
この「スマートフォンを探す」機能でできることは以下のとおり。
着信音を鳴らす/(地図上で)端末を探す/スマホのロック/スマホへの発信/スマホからのログアウト/端末のデータ消去(通信会社への問い合わせは次のステップで説明します)
特に、アプリを入れなくてもできるこの方法はとても心強いですね。
ここまでの機能で見つかれば、かなりのケースで解決だと思いますが、例えば「電源が切れてしまっている」or「切られてしまっている」場合は、このままだとお手上げです。
【SIMを使えなくする】
こういった場合はSIMを使えなくする必要があります。
ここは、実際に調べると格安SIMの弱いところかもしれません。2018年11月現在での有名どころのSIMを取り扱っている会社(MVNO)の対応は以下の通りでした。
あくまで個人的な感想ですが、docomo、AUに関しては万が一のケースでも安心を感じます。SoftBankに関しては、よく言えば合理主義かな? PCのひかりの契約で、生徒さんのサポートを何度もしていますが、対応しづらい印象があります。
格安SIMに関しては、上記表にまとめた内容以外に、検索で容易にわかるかも含めて総じて万が一のケースへの配慮が弱い印象があります。(それが故、格安なので致し方がないとも言えますが)
その中でも、OCNモバイルONE・楽天モバイルは、フォームやチャットで24時間対応が心強く感じます。IIJはリンク切れで、もしもの場合は不安を感じました(指摘したらすぐに修正していただきましたが・・・)。LINEモバイルはフォームではIDとパスワードが必須なので、焦っている場合にどうなのでしょうね。
万が一の対応状況に関しては格安SIMであっても、消費者の立場からするともっと重視してもらいたいところです。
【SNSなどを使えなくする】
SIMが使えなくても、WiFiで、端末が使える可能性がありますので、スマホのロックができなかった場合に、少なくともGoogle、Facebook、LINEなどのパスワードは変更しておいたほうが良いかと思います。これはキャリアの端末であっても自らの責任において対応せざるを得ません。
Google、FacebookはPCもスマホもタブレットも同格に扱われているので複数端末を持っていれば比較的楽にできますが、LINEはあくまで、そのスマホだけに依存していることが多いので対応が厄介です。
LINEの公式ヘルプセンターによれば(2018年11月現在)、使っていた端末が使えない場合は、Facebookと連携させておかないと旧機種を(機種を引き継がせることによって)止めることはできないようです。
「LINEのお問い合わせ」(フォーム。残念ながら電話対応は有りません)で問い合わせると条件にもよりますが可能な場合もあるようです。これが最終手段でしょうか。しかし、その場合でもLINE登録メールアドレスが重要。
実際の問い合わせフォームにも以下のような選択肢が表示されます。
教室の既存の生徒さん以外の問い合わせで、LINEにメールアドレスを登録している方は非常にまれです。皆様お気をつけください。
このためだけに、Facebook連携させるのも現実的ではありませんので、実際は①メールアドレス登録(キャリアメールではなくGmailがよろしいかと) ②スマホのロック(パスワード・PIN・指紋認証など)は万が一のために必須ではないでしょうか。
【まとめ】
今回対応して影響範囲が携帯の時代とは比べ物にならないくらい広く複雑になってきていることを、あらためて痛感いたしました。
これをご自身だけで対応されるのは、とても大変です。万が一のために、信頼におけるデジタルライフ・コンシェルジュが、なにより大切ということですね (^^♪
みなさまの快適なPCライフにすこしでもお役に立てれば幸いです!
デジタルライフ・コンシェルジュ 横沢 聡一 ホームコンじゅく鎌倉教室(神奈川) Facebook :https://www.facebook.com/kamakuranikoniko/ ブログ :http://blog.goo.ne.jp/kamakuranikoniko 教室紹介 :http://kamakuranikoniko.life.coocan.jp/
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